通信教育クロストーク

2023年06月19日
教員免許状取得は現場での活躍を見据えて
佛大通信が目指す小学校教員像

社会人になってから小学校の先生を目指されている方の中には、
「できるだけ早く」「できるだけ簡単に」小学校教諭免許状を取りたいと思われている方もいるのではないでしょうか。

しかしながら、小学校の先生としては免許状を取得してからが本番であり、現場ではそれまでに学んできたことが問われます。学びが不十分な状態では、小学校の先生として思い描いていたように活躍できないでしょう。
そもそも、教育に対する土台がないままでは採用試験も受かりにくいと考えます。

小学校教諭免許状の取得を目指すにあたっては、現場で活躍する際に必要な知識・技能をしっかり学べる大学を選ぶべきです。

佛教大学通信教育課程(佛大通信)では、「質の高い教員を輩出する」という点を重視しています。
今回の記事では、佛大通信が目指す教員像と、それが教育現場でどう重要になるかを解説します。ぜひ、学校選びの参考になさってください。

ぶったん
佛大通信が目指す教員像も参考に、どの大学で学ぶかよく考えてね

現場で活躍できる「質の高い小学校教員」とは

佛大通信が目指す教員像

佛大通信では、下記3つを備えた教員の輩出を目指しています。
こちらは、佛大通信で小学校教員を目指す学生に対してだけでなく、佛教大学全体として掲げている教師・教員像です。長年の歴史の中で蓄積された教育方針を、短い言葉で明文化しています。

深い子ども理解 幅広い教養と豊かな人間性を有し、子どもの内面を深く理解してその成長に寄り添い、自立を支援することのできる教員。

高い指導力 教職及び教科・領域に関する理論知と実践知を修得し、教育現場において高い指導力(創造と問題解決)を発揮できる教員。

豊かな関係性 教職員や保護者、地域社会との豊かな関係性の中で、協働して教育活動に取り組むことのできる教員。

「深い子ども理解」「高い指導力」「豊かな関係性」を持つ小学校教員とは

深い子ども理解は「自己実現の支援」のために 子どもの思いや願い、成育を取り巻くさまざまな環境、発達・学習上の特性などを理解し、成長に向けて伴走ができる教員を、深い子ども理解のある教員と考えています。

佛大通信では、教育を子ども達一人ひとりの「自己実現の支援」と捉えています。
「自己実現の支援」とは、子ども達それぞれが目指す将来やなりたい大人に近づけるよう、人格形成と学習指導のサポートを通じて後押しすることです。
深い子ども理解が、それを支えるのです。深い子ども理解が、全ての教育活動の基盤となります。

高い指導力で「自主的な学び」を引き出す 学習指導・学級指導・個々の子ども達への生活指導などがきちんとできる教員を高い指導力のある教員と考えています。特に、学習指導における、「主体的・対話的で深い学び」を実現できることがポイントとなります。

「主体的・対話的で深い学び」とは、問題解決を通して自らで調べ、考え、行動し、改善しながら学びを深めていく学習方法であり、いわゆる探究学習といわれるものです。

探究学習は学ぶ楽しさや成長を実感できる学習方法であり、また、繰り返し取り組むことで自ら学び成長する力も養えると期待できます。そのため、勉強だけでなくスポーツ、趣味、人間関係、仕事など、子ども達のあらゆる将来にプラスに働く学びのベースになるという点でも重要です。

豊かな関係性で「より良い学びの場」をつくる 小学校において、全ての教職員が連携して教育活動に関わります。また、家庭や地域との連携も求められます。つまり、子ども達は豊かな関係性の中で育っていきます。

最近は「チーム学校」ともいわれていますが、学校教育は個人的な思いだけで実践できるものではありません。家庭や地域との相互理解にもとづく、学校の組織的な関わりが求められるのです。

このように、子ども達と良好な関係を育みながら、子ども達同士の関係性にも目を配れる教員。教職員間はもちろん、家庭や地域住人・社会との関係を密に取り、協力しあえる教員が目指すべき姿だと考えます。

ぶったん
子ども達に寄り添い、主体性を引き出し、学ぶ環境を整えてあげることが大事なんだね

目指す教員像を実現する佛大通信における学びのポイント

次からは、これまで説明してきた教員像を目指せるよう、実際に佛大通信では学生に対してどのような指導やサポートをおこなっているのか、主なポイントを2つ紹介します。

学習指導案の作成・模擬授業は現場感覚にもとづいて指導

掲げる教員像を目指してもらううえで、一番のポイントになるのが実際の児童をイメージできているかという点です。特に、学習指導案の作成・模擬授業では現場感覚を重視しています。

例えば、植物のことをよく知らない児童に、植物の成長について丁寧に説明をしてもあまり伝わらないでしょう。実際にアサガオなどの植物を見せたり、育てる機会を与えたりした方が学びを促せます。
そのうえで、児童の興味関心に合わせ、知的好奇心を掻き立てるような問いかけをすることが重要です。

「このアサガオだけ成長が遅いのはなぜだろう」
「青、赤、紫といろいろな花の色があるのはなぜだろう」
といった疑問を投げかけることで、自ら観察し、疑問について調べ、理解・納得するという探究学習につなげられます。

このように、どのように教えるかではなく、どのように学ばせるかという視点が非常に重要です。

一方的に教科書の内容を児童に説明するのではなく、どうすれば児童が自ら学ぼうとする意欲を引き出せるのかといったことを、学習指導案の作成・模擬授業を通じて指導します。

リポート添削では理論と実践の往還を前提に細かく指導

同じように、リポート添削においても現場感覚を取り入れながら、細かく丁寧な添削を通じて指導をしています。

しかしながら、佛大通信は現場感覚のみを重視しているわけではありません。実際の現場においては、理論と実践の往還の中で、より良い教育を目指すことが非常に重要です。そのため、学生には理論と現場感覚をバランスよく知った状態で小学校教員になって欲しいと思っています。

例えば、「主体的・対話的で深い学び」について、これまでの説明でなんとなくの意味は理解できていると思います。これが、理論を知っている状態です。

知ってはいても実際の現場で目の前の児童にどう落とし込むかまでは、まだイメージできないのではないでしょうか。さまざまな実践のパターンや児童の反応といった現場感覚を知ることで、少しずつ実践をイメージできるようになるはずです。

もちろん、実際の現場ではイメージ通りにならないことも多いでしょう。実際の現場で繰り返し試行錯誤をしながら、何度も理論に立ち返るといったように「理論と実践の往還」を積み重ねることで、理論を実践で活用できる力は身につきます。

簡単ではないからこそ、大学で両方をバランスよく学び、現場で「理論と実践の往還」をおこなえる土台作りをすることが大事です。

リポート添削においては両方をバランスよく取り入れられているかを重視して見ており、現場で活躍できる土台作りにつながる指導をおこなっています。

ちなみに、これまでの話で佛大通信での免許状取得は難しいのではと思われた方もいるかもしれませんが、最短の2年で免許状を取得される方もいらっしゃいますので安心してください。シラバスにおいて学習の進め方やアドバイスを詳細に示していますので、計画的に学習を進められます。

ぶったん
現場で活躍できる教員になれるよう、全力でサポートするよ

佛教大学通信教育課程

佛教大学通信教育課程における小学校教諭免許状取得のそのほか詳細については、下記の記事、webサイトなどもご参照ください。

社会人でも学びやすい 佛大通信での小学校教諭免許状取得における特色
佛教大学通信教育課程
小学校教諭免許状取得課程について
修了までに要する主な費用について
LINEの友達登録

まとめ

今回の記事では、佛大通信が目指す教員像を紹介しました。佛大通信では、次の3つを備えた教員を現場で活躍できる「質の高い教員」と考え、そのような教員輩出を目指しています。

深い子ども理解 高い指導力 豊かな関係性
子ども達一人ひとりに寄り添い、それぞれの主体性を引き出すこと。また、子ども達がのびのびと学べる環境を周囲と連携して整えていくことが重要だと考えています。
目指す教員像を実現するにあたっての指導・サポートはさまざまありますが、特にポイントとなるのが次の2つです。

学習指導案の作成・模擬授業は現場感覚に基づいて指導 リポート添削では理論と実践の往還を前提に細かく指導
現場感覚と理論のバランスを重視しており、講師・事務局・サポートスタッフが一丸となり支援しています。
ぜひ、小学校教諭免許状の取得に際しては、実際に先生として活躍するときのことも考えて大学を選ぶようになさってください。

TEL : (075)491-0239
受付時間 10:00~17:00(13:00~14:00を除く。木・日・祝日休み)
ページトップ