高校卒業後は大学で歴史を学ぶつもりでしたが、経済的理由で進学を断念し就職しました。
勤務3年目、仕事にも慣れ、自分で学費を払う目処もついたので、働きながら学べる通信制大学への進学を叶えました。
佛大通信を選んだのは、通信制大学で唯一の歴史学部があり歴史を専門的に学べたから。それに、歴史の中心地である京都にキャンパスがあることや、社会教育主事の資格が取得できたことも理由です。
履修ではテキストに加え、関連する文献や資料を数多く熟読。解釈の幅を広げ、リポートに活かしました。視野を広げるという点では、京都の町を歩くフィールドワークと、学科の仲間との出会いが印象的。歴史的建造物については、あまり関心がなかったのですが、建築様式や芸術、文化など、一つひとつに深い歩みがあることを学び、興味を持って見ることができるようになりました。
仲間にはそれぞれ得意分野があるので、会話の中で新しい史実や捉え方を知ることができ、歴史を学ぶことの面白さを改めて実感しました。
佛大通信で学んだことは、卒業後も活かされています。その1つが古文書講読です。
現在、ライフワークとして、地元の歴史研究会で、地元に残された古文書の解読に取り組んでいます。古文書の解読は難しいのですが、文字や意味を調べるための辞書の引き方、文章の形式についての基礎的な理解など、佛大通信で学んだ知識を頼りに、少しずつ読み解くことができています。また、休日に行っている文化施設でのボランティアでも、学んだ知識を活かすことでさらに視野を広げられています。趣味として、いろいろな歴史分野の検定を受けることも楽しいです。
今後も広く厚く勉強し、歴史に精通できればと思っています。