憧れだった京都の大学を卒業

京都で出会った全国各地の仲間たち

定年退職してから農業を始めましたが、他方で仏教を学んでみたいという気持ちがありました。若い頃大学に行けなかったことから、4年制大学を卒業することへの興味もあって、仏教が学べる通信制大学を探したところ、佛教大学通信教育課程を見つけました。京都という場所への憧れも強かったため、すぐに入学を決心しました。
青森に住んでいるので、京都へのスクーリングは確かに遠かったです。でも、京都の大学で学べること自体が「夢」みたいなものでしたので、その喜びが勝っていました。また、全国各地の仲間と出会うことができたのも嬉しかったですね。自分だけではわからなかったことも、情報交換をして理解を深めたり、お互いに励まし合ったり。みんなで一緒に夏祭りや学園祭にも参加して学生生活の楽しさを存分に味わいました。学友たちとは、卒業した今でもつながりがあります。妻に学友の話をすると、「佛教大学に入って本当によかったね」と言われます。幸せな学生生活だったと改めて感じます。

いくつになっても大学は卒業できる

仏教について、最初は漠然とした考えだったのが、学習を通じて意識が変わっていきました。その中で、浄土宗を東北にもたらした金光上人の存在を知り、卒業論文のテーマに設定。論文には意外と時間がかかりましたが、無事に書き終え、今でも金光上人への関心は持ち続けています。京都の歴史に関する授業も刺激的でした。祇園祭と地元青森のねぶた祭りとのつながりを感じて先生に質問し、大いに盛り上がったのは本当によい思い出です。
何歳になっても、気持ちがあれば4年制大学を卒業できます。一度でわからなくても、あきらめずに、急がずに、継続して学んでいくことが大切だと思います。