短大卒業後、仕事や家事、育児に奔走。でも、いつか学士の学位を取得したいと思っていました。そして娘の大学進学をきっかけに、私も長年の夢を叶えることを決意。興味のある歴史について学びたいと思い、目に留まったのが佛教大学通信教育課程の歴史学部でした。はじめは歴史学科の日本史コースに進学。仕事と両立しながら2年で卒業し、すぐに歴史文化学科の京都学コースへ再入学しました。当初の目的は学位取得でしたが、いつしか学ぶ楽しさ、面白さの虜になっていたのです。
独学とは違い、課題を通して思いがけず新しい領域に踏み込んだり、自発的には手に取らなかっただろう文献を教材に学んだり、どんどん自分の世界が広がっていくのは、大学で学ぶことの大きな魅力だと感じました。さらに、京都学コースは大学のキャンパスで学ぶスクーリングの機会が充実していたのも良かったです。少人数制のアットホームな環境で、全国各地から集まった年齢も職業もさまざまな方々と一緒に楽しく学べたのはとても素敵な時間でした。しかも学びの場は学内に留まらず、実際に大学周辺に数多くある歴史的建造物や古くから営むお店、特徴的な風景や地形などを巡るフィールドワークも経験。古都・京都を舞台に歴史を学ぶ醍醐味を存分に実感できました。
京都学コースも2年で卒業しましたが、これがゴールだとは思っていません。先生にも「学びには終わりがない」と言われましたし、学ぶことを止めるとまた日々の生活に流されて、なんとなく過ごしてしまいそうで……それではもったいないですよね。次は、教養講座と科目履修コースで学ぶことにしました。今までの学びを活かした、東アジアの歴史や文化、地理や風土などの科目にも興味がありますし、新たな分野として、日々の生活を豊かにするために心理学系や仏教系の科目にも興味が湧いています。一生勉強という気持ちで、まだまだ学び続けたいです。