佛教大学通信教育課程

課程・コース

歴史学部

 人間は「過去=歴史」なしには、行動はおろか思考することさえできません。つまり歴史は、本来人間が生きていく上で最も濃密に関わりを持つ存在といえます。それほど重要な歴史ですが、われわれはその歴史を探究する方法を知っているでしょうか。周囲にあふれる、安直で都合良く解釈された「歴史」をみると、およそそのようには思えません。過去を探る資料(史料)ひとつをとっても、文字(記録)もあれば、遺物や資料などの事物、さらには民俗・習慣や芸能など形のない資料など様々な資料があるように、過去を探求するにも多くの方法があります。歴史学部は、わが国における歴史の学修を専門にする唯一の学部です。まずは真摯な態度で「歴史」に向かい、探求の方法を学んでください。

歴史学部長 貝 英幸

人材養成の目的
  • 建学の理念に基き、過去から現代に至る人間の営みを見つめることを通して、豊かな人間性や確固たる倫理観、感謝の精神をもった人材を養成する。
  • 学士課程の学修を通して、情報リテラシー・論理的思考力・問題解決力などの汎用的技能を備えた人材を養成する。
  • 歴史学的分析手法を通して他者を見つめ、自己とそれを取り巻く文化・社会を客観的に理解できる力を養い、個人・社会・文化等の時間的・空間的な多様性を理解できる人材を養成する。
  • 文献史学やフィールドワークなど、時間と空間の両面にわたる多様な歴史学の学修を通じて、広い歴史知識と専門性に裏打ちされた洞察力と判断力を備えた人材を養成する。
  • 歴史学的な分析手法を活用して現代社会と能動的に向き合い、的確な総合力・判断力によって新たな知見を切り開き、問題解決のための多様な方法論と実践力を備えた人材を養成する。

歴史学科日本史コース/東洋史コース/西洋史コース

グローバル化が進む現代だからこそ、もう一度学んでおきたい歴史の流れ、日本、東洋、西洋の視点からアプローチできます

 オランダの歴史家ホイジンガは、著書『中世の秋』第1版の緒言で、「たいていの場合、ひとは、新しいものの起源を過去にさがそうとする。新しい思想、新しい生活の形態がどのように生まれいでて、後世、まったき光をはなつにいたるのかを知りたがるのだ。ひとは、どの時代も、その次の時代に約束されたものを隠しているとみ、なによりもまずそれを知りたがる」*と述べています。

 歴史学科では、日本史、東洋史、西洋史の三つのコースを開設しています。いずれのコースにおいても、歴史学の基礎理論を学習するとともに、それぞれの領域の史料を解読し分析する能力を修得することができるよう教育課程が編成されており、段階的に専門性を深めていきます。

 たとえば、ひとつの歴史的事実(史実)を明らかにしようとする場合には、現存する古記録や古文書のなかから、その史実について書き残されたものを博捜しなければなりません。なぜならば、われわれの日常をみても明らかなように、いくつもの事象が並行して起こっているわけですから、過去の事柄についてはなおさら複数の史料を収集し、照合し検証することによって、そこから確実な内容を把握していくことが重要となります。
*ホイジンガ著『中世の秋』は『世界の名著』第55巻の堀越孝一訳を引用しています。

歴史文化学科考古学・地理学コース/民俗学・文化人類学コース/芸術文化コース/京都学コース

現代に伝わる年中行事や習俗のなかに、長い時間と異なる空間を隔てた人々の営みを見つけ出すこと、その素晴らしさを体験しましょう

 江戸時代前期の医師であった黒川道祐が著わした『雍州府志』の序によれば、「平安城は、福地の最にして、縉紳の叢なり。嘗て雍州を以って之れを称す。名山あり、勝水有り、礼楽有り、文雅あり。人物有り、遊観有り。古蹟有り、奇工有り。殷富寛舒、風を為し、俗を為す」*とあり、京都を唐の都長安があった雍州になぞらえて、その素晴らしさを列挙しています。

 歴史文化学科には、「考古学・地理学」「民俗学・文化人類学」「芸術文化」「京都学」の4コースを開設しています。歴史学科が主に史料から歴史的事実を解明していくのに対して、歴史文化学科は現代に残る遺跡、遺物をはじめ、伝統行事にみられる祭祀から、能狂言や歌舞伎などの伝統芸能や仏教美術、仏像彫刻などの美術史的な領域にまで及ぶ広い範囲を対象としています。

 また、佛教大学が立地する京都という“場所”そのものを対象に、ときには史料による歴史学の手法を用い、あるときにはフィールドワークを伴う地理学や考古学などの方法により、そこに根付いている慣習や風景、建造物までを、学問的な立場から総合的に考察していきます。
*『雍州府志』の引用は、宗政五十緒校訂による岩波文庫版を使用しました。

  • 歴史文化学科 (考古学・地理学コース/民俗学・文化人類学コース/芸術文化コース/京都学コース)
    学部・学科紹介
TEL : (075)491-0239
受付時間 9:00~17:00(13:00~14:00を除く。木・日・祝日休み)
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