もともと私は中国語の通訳スクールに通っていましたが、常々歴史や古典など基礎知識が弱いと感じており、古代中国語の引用などが出てくるとお手上げでした。独学の限界を感じていたところ、知人から誘われて、佛教大学通信教育課程に入学しました。中国学科は国内唯一の通信教育課程ということもあり、全国各地の様々な年齢の方が学びに来ていて、初回のスクーリングからすぐにたくさんの友人ができました。
スクーリングで印象に残っている講義は「中国文学研究Ⅰ」。文化大革命下の中国における文学を当時の新聞など具体的な資料を使って解説する授業はとても興味深かったです。卒論も文革期の地下文学をテーマに選び、担当の辻田先生に指導教官になっていただきました。佛教大学は先生も事務職員の方々もみな親切でとても学びやすい環境が整っています。
私は勉強というものは一生続けるものだと考え、佛教大学に入る前も自分なりにずっと勉強を続けてきました。若い時に学ぶことと社会人になってから学ぶこととの大きな区別はないと思います。ただ、社会人になってからは、本当に自分が興味があるジャンルの学習をするというように、意識と行動が変わってきていると思います。それゆえ、学習をやり切った時の達成感は本当に大きいです。今後も自分なりに勉強を続けて、通訳や翻訳の仕事を目指すつもりです。