佛教大学通信教育課程

課程・コース

文学部

 文学部における研究の対象は〈ことば〉の世界です。日本文学科と中国学科では、古典から近現代にいたる日本または中国の文学を幅広く学ぶことができます。英米学科では、おもに現代英語で書かれた英米文学を学びます。また、〈ことば〉そのものについて考える言語学(日本語学、中国語学、英語学)もあります。各学科の特色として、日本文学科では書道の理論と実技を身につけることができます。中国学科では中国の思想・文化や現代中国語、英米学科では英語コミュニケーションや英語教育も学ぶことができます。

 文学部では、文学から実用的な学びまで、言語と文化についてさまざまな角度から学ぶことができます。あなたも文学部で〈ことば〉の世界を探求してみませんか。

文学部長 松本 真治

人材養成の目的
  • 建学の理念に基き、自己および他者を見つめて相互理解を形成し、さらに世界の多様性をふまえて社会で活動する人材を養成する。
  • 言語とそれに基く文化についての基本的理解を有する人材を養成する。
  • 日本、中国、英語圏の諸文化について深い理解を有する人材を養成する。
  • 日本語、中国語、英語、さらにはその他の言語についての運用能力を有する人材を養成する。
  • 国際交流の場において受信とともに発信の能力を有する人材を養成する。

日本文学科

 様々な文学作品を読みながら、そこに描き出された時代や世界を体験しましょう

 日本文学科では上代から近世にいたる千数百年の間に生み出された文学作品、たとえばわが国最古の歌集である『万葉集』に始まり、『古今和歌集』から『新古今和歌集』までの八代集に代表される和歌の分野、『古事記』『日本書紀』といった神話伝承の世界、『源氏物語』に代表される王朝文学、『平家物語』『太平記』などの軍記物語、『方丈記』『徒然草』などの随筆から中世文学を展望することもできます。

 さらに芭蕉の俳諧紀行文『奥の細道』、西鶴の『日本永代蔵』などの浮世草子、『曽根崎心中』をはじめとする近松門左衛門の浄瑠璃作品など近世文学から、近現代文学の小説、随筆、短歌、俳句などを対象に、単なる作品鑑賞ではなく、具体的な作品論や作家研究など、みなさんが研究対象とする分野に応じて学べる環境が整っています。

 また、日本文学を学ぶうえで、日本語学は欠かすことができません。文法や語法を基礎から専門領域にいたるまで学習することができます。さらに、書道の分野においても書論や筆法などの理論から実技にいたるまで修得できる体制を用意しています。

中国学科

四千年の歴史と伝統に息づく文学や思想の精神に、実際に触れてみてはいかがですか

 中国は長い歴史をもち、文学や思想をはじめとするさまざまな分野で、すぐれた伝統をもつ国です。近現代の新しい中国もそうした伝統と無縁ではありません。中国学科では詩や散文、史書や小説といった古典文学だけでなく、『論語』をはじめとする諸子の思想も研究対象としています。もちろん魯迅に代表される近現代の文学、思想、文化まで幅広く学ぶことができます。

 日本では、古くから訓読という方法で中国の古典に親しんできましたが、中国学科では古典を対象にする場合でも、訓読ではなく中国語として学習することを基本にしています。訓読は便利ですぐれた方法ですが、書かれたとおりの順に読んでいかないのですから、きわめて特殊な読み方といえるでしょう。たとえば、杜甫、李白、白居易などの古典詩のリズムも、中国漢字音でなければ感じとることも難しいものです。現代中国語(口語)を学ぶことで、古典詩を中国漢字音で読む面白さを味わうことができます。中国学科では、現代中国語の基本となる発音や、簡単な文章運用能力、読解力を養成しながら、具体的な作品や文献の研究を進めていくことになります。

英米学科

 文学作品が描く時代の背景を読む面白さに気づき、語学の学びをとおしてあなたの表現力に磨きをかけてみませんか

 アメリカの詩人ウォルト・ホイットマンは、詩集『草の葉』に、「ブロードウェーの華麗な行列」という一編を残しています。

  西の海を越えて遥か日本から渡来した、
  頬が日焼けし、刀を二本手挟んだ礼儀正しい使節たち、
  無蓋の馬車に身をゆだね、無帽のまま、動ずることなく、
  きょうマンハッタンの街頭をゆく。*

 これは1860年6月、ニューヨークのブロードウェイを進む日本の江戸幕府が日米修好条約の批准書交換のために、派遣した使節団一行を描写したものです。ホイットマンはこの様子を沿道から眺めていたのでしょうね。

 このように英米学科では、単に小説や詩を文学作品として鑑賞するだけではなく、その作品に描かれた時代背景や場所など、そこに含まれるあらゆる要素までも読み込んでいくことで、作家が描き出そうとした人物や世相を理解していきます。

 英語学ではコミュニケーションとしての語学教育に留まらず、英語を対象とした言語学として捉え、音声学、形態論、語彙論、統語論、意味論、語用論、慣用表現等についての研究を概観し、言葉と文化の問題も考察対象とするほか、比喩による表現方法についても学習していきます。
*『草の葉』の引用は、酒本雅之訳の岩波文庫版を使用しました。なお、この一文は野間正二「交錯する日米―アメリカ文学の12作品から―」(『京都新聞』平成26年4月26日朝刊掲載)を参考にしました。

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