地元で学び、卒業できたことは大きな自信

西洋史を自ら考察する面白さの虜に

大学に進学して西洋史を専攻したかったのですが、受験がうまくいかず、地元広島の大学で異なる学部に通学しました。ただ、どうしても意欲を持てなかったことから、地元を離れることなく、経済的負担が少ない通信制大学での学びを検討。西洋史コースがある佛大通信に2年次編入学しました。
編入学後は、歴史ある京都の大学で専門的に学べることや、仏教の知見も深められることがうれしく、自宅学習にも前向きに取り組むことができました。また、暗記に主眼が置かれがちな高校までの歴史の勉強とは異なることにも惹きつけられました。西洋史に関しても、さまざまな文献、研究者の見解を調べて、自ら考察を重ねていくことと、そこに正解がないことが面白かったです。中でも、興味のあったイギリス文化は、貴族から庶民まで、当時の人びとの生活を紐解いていくことで、昔も今も変わりがないことを発見したり、共感したりが楽しくて学習にのめり込みました。卒業論文もイギリスの文化史を取り上げ、担当教員と相談した結果、エリザベス1世によるイングランド国教会統合をテーマに執筆しました。

編入学したからこそ、得たものの大きさを実感

対面・オンラインのスクーリングを通じて、年齢も人生経験も異なる方とクラスメイトになれたことは、地元大学の学生生活ではあり得ず、新鮮かつ見識が広がりました。また、大学受験の失敗を経て編入学という経験から、同世代の友人には負けたくないとの思いも強く、3年間での卒業を目標に掲げて、履修に取り組みました。結果、タスクを確実に実行する計画性、大変な課題も乗り越えられる忍耐力と自信が身につき、社会人としての大きな礎になっています。
学びを諦めたくないなら通信制大学という道もあることを、私はおすすめしたいです。