大学卒業後、海外に渡り、企業コンサルタントや日本語教員として勤務しました。帰国後は、個人や法人を対象に語学を教えていたのですが、指導内容も受講生との関係構築も断片的になってしまうことから、⾧いスパンで教育というものに携わりたいと思い、仕事と並行できる通信制大学で教員免許状の取得をめざすことを決めました。佛大通信を選んだのは自宅から近く、対面スクーリングの際に利便性が良かったからです。
テキスト履修では、佛教大学の図書館を活用。また、シラバス(講義概要)を確認し、科目最終試験の留意点を意識してリポートを書くことで、試験対策の教材になるよう工夫しました。
スクーリングでは、年齢も経験も異なる学生と学びます。授業の中でテーマに沿ってディスカッションを行ったことは、大変刺激を受け、高校の英語教員になった今も役に立っています。
というのも、担任として受け持つクラスも、英語を指導するクラスも、いろいろな生徒が集まるひとつの「社会」であると考えているからです。より良いクラスにするためには生徒の協力が不可欠です。そのために教員は日々学び、思考を重ね、新しい刺激を生徒に提供する努力を怠ってはいけません。また生徒に感謝し、生徒の可能性を信じ続けることが大切だと思います。
そのために一人ひとりと向き合い信頼関係を築いていくことが欠かせません。そういった時、佛大通信に在籍し、多様な意見を享受していたことが活かされていると思います。
教員を志すには、遅いスタートだったかもしれません。しかし、人間は他の動物とは異なり、向上心を持つことができる生き物であり、佛大通信は、常に学び成⾧し続けることのきっかけを提供してくれました。生徒にもこの向上心の大切さを伝えていきたいと思います。