プロ野球選手をめざして野球を続け、社会人クラブチームでもプレイしました。精一杯やり切り、次のキャリアを考えた時に選択したのは、小学校教員になることでした。いくつかの仕事を経験しましたが、不登校児童を支援する教室でアルバイトをした際、楽しみながらも真剣に子どもと向き合う自分に気づいたからです。佛大通信で教員免許状が取得できると妻から聞き、入学を決めました。
楽しみだったのは、スクーリングで大学に通ったこと。受講仲間と協力して課題に取り組んだり、学食などで一緒に過ごしました。以前通学していた大学では野球中心の学生生活であった私にとって、思い出に残るキャンパスライフでした。スクーリングの体育の授業では、安全面への配慮や集団に指導する際の工夫など、自身がスポーツをするのとは異なる視点での学びがあったことが印象に残っています。教育実習では、まっすぐに向き合った分、子どもも応えてくれるのだと実感。教員をめざす気持ちが強くなりました。
現在、小学校教員になって7年目。教員は成長途上にある子どもに影響を与える存在であり、責任の大きな仕事だとの思いをますます強くしています。一人一人個性の異なる子どもに対応し、どうすればその成長に寄り添ってサポートできるのか、今でも試行錯誤しながら仕事に向き合っています。
私は、長期間にわたって野球をやり切った経験に支えられ、教員免許状取得の勉強も最後まで頑張れました。また、社会人として、さまざまな経験をしました。これらの経験があるからこそ、子どもたちに伝えられる思いや言葉があると思っています。教員免許を取得したいという気持ちを持っている人がいれば、スポーツに限らず、他で得た経験をぜひ教員として活かしてほしいですね。