社会人が小学校の先生を目指すにあたり知っておきたい基礎知識
社会人になって改めて、小学…
歴史学部 歴史学科 西洋史コース 卒業生
1.入学のきっかけ
私と佛教大学との出会いは、用事もなく入ったコンビニでたまたま手にした一冊の冊子でした。それは雑誌の中にあるはずの付録冊子でしたが、何故か雑誌から出されて一番手前に置かれていました。その時の私は、実は佛教大学ではなく別の大学の通信課程に入学しようと願書を出す直前だったのです。しかし、その冊子で佛教大学に歴史学部が新設され、しかも私の大好きな西洋史コースがあるということを知り、その日のうちに願書を取り寄せることにしたのです。
そのようなご縁があり、私は佛教大学に入学して西洋史を学ぶことになったのです。
2.学習方法について
私は、幼い頃からコツコツと勉強するのが特に苦手でした。そのため、夏休みの宿題などはいつもギリギリに冷や汗をかきながら終わらせていました。そのような私は、気を抜けばズルズルと延ばし延ばしになってしまうことが分かっていたので、入学する際にキチンと計画を立て、その計画に従って行動することを強く決意したのです。
計画の立て方としては、まず新年度に大学から送られてきたシラバスをじっくりと読み、受講したい授業のスクーリングの日程を確認し、それを計画表に記載していきました。次にテキスト学習のリポートを提出する月と試験日を決めて計画書に記載します。計画表は、入学時に大学から送られてきた「学習計画の立て方」の巻末綴込の「学習計画表」を毎年コピーして利用しました。そのように1年間の計画を立て、記載した計画書は一番目につくリビングのカレンダーの横に貼っておきました。
テキストの学習方法は、まずテキストをざっと読み、テキストの表紙裏にシラバスに記載されている「設題」と「要点」を記載します。そうすれば何度もシラバスを見て確認しなくても、テキストを読む際にどの箇所を重点的に読めばいいのかを簡単に把握することができます。そして、テキストを読み終えてから、できるだけシラバスに記載されている参考文献を地元の公立図書館で借りて読み、リポートを作成していきました。
リポートについては、最初はなかなか上手く書けずに困りましたが、何度も提出するうちに段々とコツを掴むことができるようになりました。ですが、何度か、再提出を指示されショックを受けたこともありました。また、リポートが返却されて、ポストに入っていた時のドキドキ感は今でも忘れられません。判定はどうか、先生からのコメントには何が書かれているのかが気になって、玄関先で真っ先に開封し、一喜一憂したものです。
3.スクーリングについて
スクーリングは、まず1、2回生の間にできるだけ多くの授業を受けた方が後が楽になると思い、スケジュールを組んでいきました。そのため、私は1回生の夏のスクーリングは日曜日を除いた2週間、朝から夕方までビッチリ授業を入れたため、かなり大変な思いをしました。スケジュールを組む時は授業のことだけを考えていたため、1日の授業が終わり暑い中グッタリして帰宅し、夕食後にゆっくりする間もなく必死でリポートの作成をしなければなりませんでした。
そして、3回生になると専門科目のスクーリングが始まり、西洋史に興味を持つ人たちとすぐに仲良くなることができました。西洋史コースは他のコースとは違い人数が少なく、毎回出席する人がほぼ決まっていましたので、とても楽しく過ごすことができました。
また、私は学芸員資格を取得しようと思っていたため、関連するスクーリングも受講しなければなりませんでした。学芸員資格のスクーリングは、歴史学部以外の他の学部の方が多く受講されており、そのスクーリングで他の学部の人たちとも知り合うことができました。夏に実施されたスクーリングでは、大学からみんなで大学のマイクロバスに乗り、奈良・滋賀・京都市内などの博物館を巡りました。まるで子どもの頃の遠足のようでとても楽しかったです。自分では行かないような博物館や普段は見ることができない博物館のバックヤードなどを見学させていただき、大変良い経験をすることができ感謝しています。
4.卒業論文について
卒業論文に取り掛かる上で、最初の大きな壁はテーマを決めることでした。私は歴史学科西洋史コースでしたので、自分が当初から興味があったイギリスについて何か書きたいと思っていました。しかし、具体的なテーマを決めるのにかなりの時間を費やしました。テーマを決めた後、幸運にもイギリス史を専門とされている著名な川北先生にご指導いただくことになり、とてもうれしかったです。川北先生とのやり取りは主にメールでさせていただきましたが、些細な質問でもすぐに返信してくださったので、順調に書き進めていくことができました。
また、私は論文というものを今まで書いたことがなかったのですが、専門ゼミで先生方から参考文献の検索方法から論文の構成などを丁寧に教えていただき、何とか無事に卒業論文を書き上げることができました。書き終えた瞬間の何とも言えない達成感は今でもよく覚えています。
5.最後に
佛教大学で学んだ日々は、リポートや試験などに追われ大変でしたが、私に大きな自信をつけさせてくれました。入学当初は、本当に卒業できるのかとても不安でした。また、卒業論文も何度も行き詰まりました。しかし、その度に卒業式には袴で出席しようとずっと考えていたので、袴で卒業式に出席する姿を想像して何とか書き上げることができたのです。そのため、無事に卒業することができ、ホッとする気持ちと共に大きな達成感を感じました。
また、西洋史に興味を持つ友人ができたことも大きな喜びです。友人たちとは今でもメールでやり取りをしており、数カ月に一度位でお食事会などをして情報交換をしています。
そして最後に、そのようなすばらしい経験をさせていただいた先生方には大変感謝しております。この場を借りてお礼を申し上げさせていただきます。
~プロフィール~
2010年4月 佛教大学歴史学部歴史学科西洋史コース入学
2015年3月 同卒業
(佛大通信2016年5月号より)