通信教育クロストーク

2016年10月07日
学習体験記 英米学科卒業生Y.Mさん

文学部 英米学科 卒業生

 私が佛教大学に入学したのは、2012年4月、3年次からのスタートでした。目的は、大学卒業と教員免許(高校英語)の取得。実はこの時、仕事を4つ掛け持ちしていました。仕事と勉強をどのように両立していったかを中心に、大学でのリポートや試験、スクーリングについて書きたいと思います。

 まず、仕事と勉強の両立ですが、実は1年目は失敗してしまいました。土曜日まで仕事が入っているうえに、日曜日は月曜からの仕事の準備でほとんど1日を使います。そのため、リポート2つとスクーリングをこなすだけで1年目は終わりました。「これはいけない!」と焦り始めたのが2012年の冬。スクーリングで出会った皆さんのお話から、大体ひと月に1つリポートを出す、という目安ができました。そして2年目、仕事を1つ減らして土日を確保。平日は午前中に支援員の仕事。午後に一度帰宅して次の日の授業の準備。夕方から夜まで英会話か塾での仕事。帰宅してから残っている授業の準備を終わらせたら、やっと勉強時間です。順調な時で夜11時~12時、1時くらいまで勉強時間を確保できます。そして週末は図書館や自宅で勉強。こんなふうに書くと、とてもストイックな人と思われるかもしれませんが、毎日こんな生活をしたわけではありません。体がキツイときは早く寝たり、たまには週末に気分転換に出かけたり。息抜きも適度に入れながら、仕事と勉強を両立していきました。

 通信教育で一番大変なのは、やはりリポートや試験だったと思います。リポートはある程度まとまった時間がないと考えがまとまりません。そのため、平日は調べものやテキストを読むことを中心に、時間の取れる週末には考えをまとめたり下書きを作ったりするようにしていました。また、リポートにも様々なタイプがあります。テキストをまとめるだけでよいもの、自分の意見を持って、それをサポートする資料をたくさん用意しなければならないものなど。そのため、リポートを書く時は、まずは設題、学習のポイント、留意点をよく読んで、何が求められるリポートなのかを考えました。もし、リポートが不安な方は、「リポートの書き方学習会」に参加してみてください。とても勉強になります。また特定の科目のリポートについて、メールやスクーリングの時に教授に聞く、クラスメイトに聞くなどして、情報を集めることも大切です。試験勉強は大体2週間前からテキストを読み込むなどの準備を始めて、直前の1週間に一気に頭に入れていきました。試験勉強中は、リポートとの両立は難しいので、試験の日とリポートの締切を確認しながら、計画的に予定を立てることをお勧めします。

 スクーリングで「高知から来ました」というと、よく「船?」「飛行機?」と言われますが、京都までは夜行バスで通いました。ほとんど夏期や冬期に集中的にスクーリングを終わらせてきましたが、時には土日だけの弾丸スクーリングも行ないました。4月にスクーリングの予定表が来た時に、この1年でどのスクーリングに行くか、仕事の予定と組み合わせて計画することをお勧めします。宿もいっぱいになったら困るので、私は予定が決まり次第、先の分まで予約していました。京都まで通うのは遠くて大変でしたが、授業は毎回とても楽しみでした。難しい講義もありますが、しっかり先生の話を聞いて、その日に習ったことを宿で復習しておくことで、最終日の試験も無事終えることができました。

 このように楽しみにしていたスクーリングですが、実は1年目の時は憂鬱に感じていました。というのも、当時の私はとても人見知りで、自分から話しかけたり、人の輪に加わることが苦手だったからです。しかし、グループで課題をしたり、クラスメイトたちとご飯を食べに行ったりすることを通して、徐々に人見知りを克服していきました。特に色々な年代や職業のクラスメイトたちと話をすることは楽しく、色々な話からたくさんのことを学びました。連絡先も交換できないままの人もたくさんいましたが、この場を借りてお礼を伝えたいです。みんなで一緒にご飯を食べたこと、グループワークで助け合ったこと、「ぶったん」マスコットを探してコンビニへ走ったこと、帰り道で一緒に京都のお菓子を買ったり、晩御飯を買ったりしたこと、すべてが本当にいい思い出になりました。これからまだまだスクーリングがある方は、ぜひこうした人との出会いを大切に、色々な人と出会って、たくさん話して、仲良くなってください。私は佛教大学のスクーリングで人と出会うこと、話すことの楽しさを改めて学びました。

 私が佛教大学を選んだのは、以前の大学が海外であったにもかかわらず、単位を認定してくれること、高知から通える範囲に大学があったことがきっかけでした。田舎者なので京都に出てくるだけで不安で、初めてのスクーリングの時はバスで10分の宿にたどり着けず4、5時間迷ってしまい、もうこのまま家に帰ろうかと思ったこともありました(笑)。しかし、大学での勉強は楽しく、また色々な人と世代や職業を越えて共に学び、話し、仲良くなれたことが人生の宝になりました。佛教大学を選んでよかったと心から思っています。仕事と勉強の両立は思ったようにいかないこともあると思います。私も決して順調に進んだわけではなく、思ったように進まない勉強に焦り、泣いたり、くじけそうになったり、自信を無くしたことが何度もありました。その度に、クラスメイトに、家族に、周りの人に支えられながら立て直してきました。コツコツと続けていけば、必ずゴールは見えます。時々休みながら、自分のペースを大切に、そしてぜひ、スクーリングでの人との出会いを楽しんで、学習を進めてください。

~プロフィール~
1986年生まれ。
2012年4月 文学部英米学科3年次入学
2015年9月 同卒業(高校英語1種教員免許状取得)
現在、臨時教員をしながら教員採用試験の勉強中です。

(佛大通信2016年10月号より)

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