通信教育クロストーク

2017年03月18日
学習体験記 教育学科卒業生(A.Sさん)

教育学部 教育学科 卒業生

はじめに

 高校を卒業後、一般企業に就職していましたが、夢だった教師の仕事への思いが強くなり教師を志しました。佛教大学に入学する前年に文部科学省が年に一回実施している小学校教員免許資格認定試験を受験し、小学校教員2種免許状を取得することができました。この免許状によって、公立小学校で講師をしながら3年間の大学生活を送りました。教育現場で日々、子どもたちと関わりながら教育を学ぶという素晴らしい環境に身を置けたため、学びを深めることができました。今後は、佛教大学で学んだことを、教育現場に生かしてさらなる学びに繋げていきたいと思います。

リポート作成

 日々の学習の中心はテキスト履修です。まずは、シラバスに沿ったリポートを提出しなければ試験を受けることができません。そのため、シラバスに記載されているリポート課題を分析して、何が問われているのかを明確にすることから始めました。これを怠ってしまうと、課題に対して的外れな内容になることがあります。リポートを作成する前には必ず、シラバスの内容をしっかり分析し、理解することが求められます。次に、テキストに書かれている内容をノートにまとめていきます。しかし、テキストの内容をすべてまとめるとなると、とてつもない時間と労力が必要になります。そこで、前述したシラバスの分析が役立つのです。テキストの内容を読みながら、シラバスの課題に沿った内容や関係する事柄をノートにまとめていきます。そうすることで、効率的に学習することができました。また、参考文献にも目を通すことが求められます。テキストだけではどうしても内容を深めることが難しいからです。しかし、専門的な文献は本屋や図書館で扱っていないことが多く、入手するにも手間がかかります。そこで、おすすめしたいのが佛教大学紫野キャンパスの図書館です。ここでは幅広いジャンルの書籍や学術雑誌が入手できます。また、図書館ポータルサイトを活用することで所蔵してある書籍や学術雑誌に収録されている記事、論文の内容、データベースの中身に至るまで総合的に検索することができます。遠方の方は送本貸出サービスを利用することで、紫野キャンパスに直接行かなくても入手可能です。このように、図書館の書籍や学術雑誌を参考文献として読むことで、テキストとは異なった視点から課題に迫ることができ、自身の視野も広がりました。

科目最終試験

 科目最終試験対策はあらかじめ、留意点について800字程度にまとめておき、試験当日まで読み続けました。通勤途中の電車の中などのちょっとした空き時間を活用することで、毎日コツコツ続けることが大切です。また、単に暗記するのではなく内容を理解することを意識します。そうすることで、万が一試験中に文章を忘れてしまっても理解している範囲内で書くことができます。試験時間はとても短く感じますが、慌てず落ち着いて臨んでください。また、科目最終試験はリポート提出した翌月に実施されるので試験対策はなるべく早く準備することが大切です。私はリポート作成と同時進行で試験対策を進めていました。

スクーリング

 私にとってスクーリング期間は、日々の孤独な学習から開放される時間であり、楽しみで仕方ありませんでした。なぜなら通信教育は孤独との闘いだからです。毎日のようにテキストに向かい合いリポートを作成する日々…。そんな日常の中で唯一、同じ志しを持つ仲間と共に学習できる時間がスクーリングです。スクーリングでは、ぜひ、積極的に話しかけてみてください。必ず相手も話しかけられることを待っています。そして、皆同じような悩みや葛藤を持ちながら学習しています。また、スクーリング期間は情報交換の場でもあります。リポートの書き方や科目最終試験の対策などの情報を交換することが効率的でより良い学習に結びつきます。そして、何よりも同じ目標を持つ仲間ができることが大きな財産になります。私も何人かの同士と励まし合うことで卒業することができました。学習は孤独ですが、同じ境遇の仲間が必ずいることを忘れないでください。

学習相談

 通信教育では計画的に学習を進めていくことが求められます。例えば1年目に少なくともどれくらいの単位を取得していくかを明確にしていくのです。また、その単位も具体的にどの科目のどの履修方法で取得するのかを計画します。しかし、履修もれによって免許状や卒業資格に必要な単位に達しない場合があります。私も小学校教員免許に必要な介護等体験研究の単位を取得していないことが、卒業予定の半年前に明らかになりました。提出しなければならないリポートが未提出だったのです。この事実は佛教大学で実施されている学習相談で分かりました。学習相談では個別の履修状況について丁寧に確認していただき、本当に感謝しています。学習相談に行っていなければ、不足単位に気づかず、卒業できていなかったでしょう。相談を受けるには事前の予約がいるので学習相談室に確認してください。

おわりに

 計画的に学習を進めていった結果、学長賞を頂くことができました。通信教育課程での学びを充実させるポイントは時間を有効に使うことです。例えば、通勤途中の電車の中でテキストを読んだり、ちょっとした待ち時間や空き時間にリポートの構想を考えるなどです。そのため、必ずテキスト、ノート、筆記用具を携えていました。いつでも学習する準備をしておくのです。ほんの5分でも学習する習慣を身につけることが大切です。また、テレビや新聞で知ったことや街を歩いていて気付いたことがリポートの内容と関連することもありました。そんな時にノートに記録しておくこともできます。

 現在、教員採用試験に合格し、小学校に勤務しています。佛教大学で学んだことを実践しながらまた新たな学びに結びつけていこうと思います。

~プロフィール~
2012年12月 小学校教員免許資格認定試験合格
2013年4月 佛教大学教育学部教育学科2年次編入学
2016年3月 同卒業

(佛大通信2017年3月号より)

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