通信教育クロストーク

2016年05月30日
学習体験記 社会福祉学科卒業生S.Nさん

社会福祉学部 社会福祉学科 卒業生

入学動機

 短大卒業後、東北にある某通信大学に入学したのですが、仕事に追われ、一度もリポート提出やスクーリングに出席することもなく、そのまま退学しました。結婚退職を機に、以前挫折した通信での大学で、再び学びたいとの思いから入学しました。とはいえ、前職(介護職)での勤務時に、色々悩むことも多かったため、本当に今後も福祉業界で続けたいのであろうかとの思いを抱え、悩みながらの入学でした。

夏期スクーリング~仲間との出会い~

 入学後、家の事情で全くテキスト履修も行えず、初スクーリングがあることもスクーリング当日(2時間前)になるまで忘れているほどの大失態。慌てて大学に向かい、なんとか授業を受けるも、授業はちんぷんかんぷん。“こんなことで“大学生活”大丈夫…?”と大きな不安を抱えながら帰路につき、スクーリングリポートも1週間以上の時間を掛け、なんとか作成しました。
 皆、話をすると、テキスト履修の進捗状況等の話になり、もう既にリポート提出をしているクラスメイトが輝いて見え、また落ち込む日々。“大学やっぱり無理かも…”との思いも日増しに大きくなっていくなか、たまたま授業で一緒になった友達が立ち上げたLINEのグループに登録させてもらいました。今では120名近くが所属する大きなLINEグループになりましたが、当初は数名のメンバーで情報交換や励まし合いを行い、なんとか初めての夏期スクーリングを無事終えることができました。

テキスト履修

 2年で資格取得をするためには、スクーリング前に提出が必要な4教科分のテキスト履修を、9月中に行わなければならないことになりました。初めての3,200文字のリポート4教科(8リポート分)提出。短大時代にリポート作成をしたこともなく、リポートの書き方はわからない始末。途方にくれましたが、必死の思いで作成し、提出しました。
 テキスト履修のスタートが9月だったため、2年で卒業するためには、その後も毎月4教科ずつ提出しなければなりませんが、テキストを読んでいても気付いたら夢の国…。教科書の内容が全く理解できず、自分の理解力の無さに落胆しながらも、教科書は隅から隅まで読むように心掛け、なんとか毎月4教科ずつ提出を続けました。しかし、日々のテキスト履修に追われ、テスト勉強までは手が回らず、一夜漬けで“受かればラッキー”くらいの気持ちで、試験会場に向かうことがほとんどでした。

恩師との再会

 スクーリングの担当教員の欄を見ていると、なにやら見覚えのある名前が…。教員名簿を見てみると短大時代に授業を受けた先生であることが発覚。スクーリングで直接話す機会に恵まれ、自分の興味のある分野でのご指導を専門としておられたため、追っかけ開始。四条センターでの講演があると聞き、毎月参加するようになりました。
 残念ながら、昨年で退職なさいましたが、現在先生が活動されるセンターにも、時折訪問するといった私の追っかけ人生は続いております。佛教大学に入学したおかげで、再会することが叶いました。

仲間との協力

 資格取得の関係上、200単位程取らなければならない中、毎月のテキスト履修にテスト、スクーリング、実習(3カ所)をこなし、個人的に毎週参加している勉強会、講習、そして家事といった日々を過ごしていると、予想以上に忙しくて自分に余裕がなく、モチベーションが下がることも多くありました。そんな時にはLINEのグループで、相談に乗ってもらい、情報交換しながら、自分を奮い立たせました。
 ある時は、2年で卒業・資格取得する為に必須であるスクーリングが被っておりましたが、そのLINEのグループの仲間から、自分の履修の必要性の有無にもかかわらず、履修計画のアドバイスをもらい、無事スクーリングを受講することができ、受験資格の要件を満たすことができました。

資格取得

 12月までは、(9月に大学で行われた社会福祉士講座に参加したことが縁で、)大阪社会福祉士会の先生が学外で開講しておられる試験対策講座に毎回参加させていただき、その時間を勉強時間として確保するように心掛けました。面白い先生方が多く、勉強内容が難しい中でも、楽しく参加しておりました。
 ようやく社会福祉士・精神保健福祉士の実習が全て終わったのは、国家試験のほぼ1カ月前の12月中旬。しかし、今までは卒業・受験資格要件を満たすことで精一杯で、受験対策講座参加以外は国家試験対策ができておらず、1月には図書館司書のスクーリング、国家試験の1週間前には図書館司書科目の特別試験が控えている状況。時間の確保が難しいため、共通科目と社会福祉士の4点配分分野に重点を置き、中央法規出版の過去問題と模擬問題集に取り組みました。
 試験初日を迎えますが、個人的に参加している勉強会に参加した後、試験会場へと向かいました。最後までバタバタな中での受験でしたが、運が良かったようで、卒業とともに、社会福祉士・精神保健福祉士の資格を取得することができ、佛教大学大学院(通信教育課程)にも進学することができました。

最後に

 卒業するためには、なにがあってもめげずに喰らいつく根性が必要かと思います。またテキスト履修・テストに構えすぎず、とにかく提出・受験をモットーに勉強をこなされるほうが良いように思います。通信生は通学生と違い、先生と接する機会が少ないので、スクーリングをチャンスだと思い、わからないところがあれば授業後に質問に行く、もしくは講演会に参加というアプローチも必要かと思います。そしてなにより、無事にここまで辿りつけたのも、仲間の頑張っている姿に勇気をもらい、また落ち込んだときも元気づけてくれる仲間のサポートがあったからだと感謝しています。
 これからも大学院での学びの人生は続きますが、大学時代に出会えた友人・大学院の仲間、また卒業を目指しておられる皆様とともに頑張っていきたいと思っています。一緒に卒業を目指しましょう。

~プロフィール~
2013年4月 佛教大学通信教育課程社会福祉学部社会福祉学科3年次編入
2015年3月 同卒業
2015年4月 同大学院通信教育課程修士課程社会福祉学研究科社会福祉学専攻入学

(佛大通信2016年6月号より)

TEL : (075)491-0239
受付時間 10:00~17:00(13:00~14:00を除く。木・日・祝日休み)
ページトップ