文字、ことばから中国の文学、社会を考察世界で知られる文学や文献に触れる古典の文学作品を原文で読むおもしろさを知る現代文学の名作を通じて現代中国のリアルに迫るスクーリング履修楊 韜 教授〈科目名〉中国文学研究基礎2文学部14【資格】●博物館学芸員●社会教育主事(任用資格)●図書館司書●学校図書館司書教諭●学校司書教育研究上の目的と3つのポリシー【教員免許状】●中学校・高等学校「国語」●中学校・高等学校「中国語」●特別支援学校現代中国語の基本となる発音や、簡単な文章運用能力、読解力を養成しながら、具体的な作品や文献の研究を進めます。中国の文化や社会についても幅広く考察し、日本の文化や社会に関しても相対化して考える力をつけます。スクーリングの授業では、作品や文献の研究を行います。詩や散文、史書や小説といった古典文学、『論語』をはじめとする諸子の思想、そして梁啓超や胡適など近現代の文章まで、歴史の長さと文化の厚みを持った文学や文化に実際に触れることができます。李白や杜甫の詩、司馬遷の『史記』、中島敦『山月記』の元になった古典小説『人虎伝』…歴代の多様な作品を“中国語として”読んでいきます。原文の一字一字を読み解くことによってはじめてわかる、より深いレベルのおもしろさを味わいます。現代中国の有名な作家には、魯迅、老舎、莫言などがいます。しかし、名作を生み出してきたのは彼らだけではありません。世界中で愛される現代中国の名作を“原文”で読むことにより、現代中国社会の実相や、そこに住む人々の内面に迫ります。■武侠小説『天龍八部』にみられる仏教的要素について ―金庸の仏教観に関する考察―■巴金『家』:作者の思う“家”と三兄弟の対比 〜儒教における「孝」の観点から〜■中国現代社会に息づく成語 〜外務省定例会見における使用事例と普及の背景〜■『荘子』研究 ―万物斉同について―中国近現代の演劇(話劇)作品や関連研究資料を選読し、内容の要約と批評、翻訳の実践練習を行います。そのうえで、創作手法・人物分析・版本変遷・アダプテーションの実態など、さまざまな要素を共同で議論し、意見を交わします。中国近現代演劇作品に関する初歩的な研究アプローチや分析手法を知り、現代中国語で書かれた史資料に対する一定の読解力および翻訳技能を得ます。長い歴史を持ち、文学や思想をはじめとするさまざまな分野ですぐれた伝統を持つ国、中国。世界に誇る伝統文化から、近現代の作品や文化まで、幅広い中国の文学や思想を学ぶことのできるカリキュラムを用意しています。学びのポイント卒論のテーマ取得できる教員免許状・資格教員が語る科目の魅力長大な歴史を有する文学や思想の精神に触れる中国学科
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