佛大通信ちょっと読み2017年09月号
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4三味線を弾きながら花街を流して歩く、粋な新内流し。新内は江戸時代より客の求めに応じて、座敷でも披露されてきた芸能だが、最近では、目にする機会がすっかり少なくなった。今回は、新内研進派の家元であり、邦楽アーティストとしても活躍する重森三果さんの勉強会に、斎藤英喜先生が参加して話を伺った。+重森 三果歴史学部歴史文化学科教授。法政大学文学部卒業、日本大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門分野は神話・伝承学。「日本神話」と「地方に残されている民間宗教者の世界」を研究する。近著に『陰陽師たちの日本史』(KADOKAWA、2014年)、『異貌の古事記 あたらしい神話が生まれるとき』(青土社、2014年)など。斎藤 英喜さいとうひできしげもり京都市生まれ。幼少期より江戸浄瑠璃新内節、小唄を習う。2012年、研進派家元、並びに新内志賀を襲名し、一門の指導・育成にあたる。本名の重森三果名義では、さまざまな文学をもとに自ら書き下ろした楽曲も発表。また映画・テレビの邦楽指導、演奏出演など活動は多岐にわたる。2014年、文化庁芸術祭音楽部門優秀賞受賞。み か江戸から続く語りの芸を未来へつなぐ江戸時代の元禄期に京都に「一中節」が誕生。その後、演奏者たちは江戸へ進出し、豊後節を作る。その官能的で退廃的な曲調が江戸で一大ブームとなるが、町奉行所が禁止したため、豊後節の名を変えて常磐津、清元、新内などに分派。常磐津や清元は歌舞伎や舞踊の伴奏音楽となるが、新内は他の芸能とは提携せずに発展し、自由な語り物として庶民から愛される音楽となる。伝統をつなぐ・未来をつくる京都をめぐる新内語り▼▼阪急京都線蛸薬師通六角通錦小路通四条通仏光寺通勉強会の場所:京都芸術センター烏丸駅地下鉄烏丸線四条駅烏丸通室町通新町通東洞院通西洞院通大丸COCON KARASUMA

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