佛大通信ちょっと読み2017年09月号
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仏教学部仏教学科浄土・仏教コース卒業田中 さち子 1.入学のきっかけ 野球好きの私は友人に誘われ東京六大学野球を観戦した。客席の応援部員は試合中何度も「学生注目!」と呼びかけている。私も学生になり呼びかけに「何だ!」「そうだ!」と応えたいと思った。せっかく学生になるなら、仕事と関係のない事、今まで興味のあった事、今まで無宗教の生活をしてきたから身近な仏教を学びたい、と考えた。通信教育の新聞広告を見て仏教を学ぶなら大学の名の通り『佛教大学』だと即決した。学習の性質上、職場や父母には秘密にした。この時、大学が京都にある事や浄土教の学校である事をあまり深く考えていなかった。それが「ご縁」で私の知る世界を大きく広げてくれたのである。 2.学習方法 野球観戦を共にした友人が佛教大学入学を驚いていた。彼からは、私の母校である大学応援歌になぞって「暁あかつきの勇ゆう者しゃ」というありがたい(?)呼び名をもらった。それは毎日、日の出前から勉強をしているからだった。8時半から19時までフルタイムの看護師として働く私は、仕事後は疲労により勉強できず、全てを朝型にしていた。 朝4時起床しそのまま調べ物や図表にまとめる作業を5時まで行う。5時から家事を片付けて準備を整えて6時に出勤する。6時半に職場近くの24時間営業飲食店に入り8時半まで休憩なし2時間一本勝負で勉強するのだ。1日3時間勉強時間捻出のため21時前後に就寝する生活で、大好きなプロ野球観戦は諦めた。日々の生活で優先順位をつける事を覚え、私は何が大切で何を切り捨てるか自己を客観的評価した。大学の名を借りて、その頃流行していた断捨離を実行していたようである。 また、母校の図書館を積極的に利用した。区内の大学図書館も区民の特権で活用した。他大学の生涯学習講座も学生割引で格安で通った。特典で附属の図書館も利用した。東京港区芝多聞院のお寺の漫画図書館で仏教の大まかな流れを漫画で知った。リポート作成時は大学図書館自習室で頑張った。この方法に行く着くため、半年は試行錯誤した。その後は毎月3教科の科目最終試験を受験できるようになっていった。 3.スクーリングについて スクーリング日程発表された3月のうちに受講科目を決め、職場にも野球観戦とウソついて休みを手配した。3年次編入のため初年次は基礎的講座履修と決め、京都だけでなく名古屋と神戸でも受講した。4月初旬に出張シングルパックを旅行会社に相談し1年分の新幹線と宿を確保した。後々この手配の仕方がとても役だったのでオススメである。 初めてのスクーリングである3年次の5月末の日本古文入門の講義は予習しても追いつかずとても厳しかった。他学生も優秀に見えた。帰京し大学中退も考え、当時の東京山梨支部長(現関東ブロック長)に相談した。「他のスクーリングに参加して考えてもいいんじゃない?」と励まされた。この言葉がなかったら中退していただろう。一命を取り止めてくださった事を今でもありがたいと思っている。 その1カ月後は名古屋にて基礎ゼミナールのスクーリング。なんと4名の受講者のみ。並川副学長先生の熱弁で仏教の奥深さに引き込まれ、もっと勉強したいと改めて気持ちを引き締めた。 夏は修学旅行でも行った事のない未知の地であった京都本学でのスクーリング。右往左往する江戸っ子は京都の方々の優しさにふれる事ができた。秋の東京スクーリングでは田中典彦学長先生の講義で、休み時間は煙にむせながら日々の勉強の質問をぶつ

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